糖質を摂らないと筋肉が落ちる!?【その1】糖新生によって筋肉が分解されて筋肉がなくなると聞きました。

吉川朋孝

糖質制限をすると筋肉が落ちると心配されている方が多いですが、それは誤解なので安心して糖質制限を続けてください。それでは3回に分けて誤解を解いていきたいと思います。
糖質制限で筋肉が落ちると思われてしまう主な原因
  1. 糖質制限をすると糖新生によって筋肉が分解されるから筋肉が落ちる
  2. 糖質制限をしたら筋肉が明らかに細くなった
  3. 糖質制限をしたら力が出なくなった、バテやすくなった

それでは、シリーズ3回に分けてひとつずつ説明していきます。

糖質制限をすると糖新生によって筋肉が分解されるから筋肉が落ちる

糖新生とは、人体に必要なブドウ糖を肝臓で乳酸やアミノ酸、脂肪を分解して作られるグリセロールなどから作られるシステムです。

ヒトが肝臓で貯め込めるグリコーゲン(ブドウ糖)は100g程度しかなく、脂肪と違いすぐに枯渇するので、就寝中や空腹時など糖質を普通に摂取している人でも日常的に行われているものです。

糖質を摂ると血糖値が上がり、血糖値を下げるために膵臓からインスリンが分泌されます。このインスリンは糖新生を抑制しますので、糖質を摂らないと糖新生が亢進してしまい、筋肉がどんどんなくなってしまうのではないかと早合点されやすいのです。

人体では、常に古いたんぱく質は分解され、新しく合成されている

糖新生によって日常的に分解されるたんぱく質は、必要な筋肉を一方的に分解しているわけではありません。古い物が分解され、新しい物が作られているのです。この新しい物が作られていることが見逃されてしまうと、「糖新生は筋肉を分解してなくす」と誤解されるのです。

糖質が不足したら筋肉がなくなるのではなく、栄養不足や絶食時間が長く続くことで合成できる材料が不足し、たんぱく質の分解作用に傾き続けることで筋肉が落ちるわけです。ですから、糖新生によって筋肉がどんどん失われることがあるとしたら、それは単なるカロリー不足、必要な栄養不足ということになります。

体の材料として必須なたんぱく質と脂質をしっかり摂っていれば筋肉が落ちることはありません。また、糖新生はたんぱく質を分解したアミノ酸だけではなく、脂肪を分解したグリセロールが使われ、糖新生時のエネルギーとしてケトン体を使いますので、効率良く脂肪が落とせ、無駄な脂肪をつけません。

一方、糖質を摂ることで分泌されるインスリンは糖新生を抑制するだけでなく、脂肪の分解を抑制し、脂肪の合成を促進させるので、太る最大の原因になります。

あと、日々体重を支えている筋肉は鍛えなくとも自然とつく筋肉ですが、痩せて体重が落ちれば必要なくなるので、筋肉に負荷をかける筋トレなどをせずに痩せれば体重を支えていただけの筋肉は落ちます。

ですから、せっかく太って手にした無償の筋肉(笑)は財産ですから、それは落とさないようにダイエット中は糖質制限+筋トレをするといいですね(^^)

POINT
  1. 人体では常に古いたんぱく質は分解され、新しいたんぱく質が合成される。糖新生は日常的に行われている人体の基本システムだから抑制する必要はない
  2. 糖新生で筋肉が落ちるとしたら、それは単なるカロリー不足と必要な栄養不足
  3. 痩せて体重が落ちれば、体重を支えていた筋肉は落ちるので、筋トレをしながら痩せると良い

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