吉川朋孝
一般的に土台となる筋肉の均整が取れていない人がほとんどですから、どんな人でもまずは正しいフォームで筋トレを行い、筋肉のバランスを取りつつ、全体の筋量を上げることが先決となります。それができた上で競技によって使われやすい箇所を鍛えるといいでしょう。
また、正しいフォームを追求していくことでマッスルコントロールができるようになり、神経系が発達します。これによって自分の思ったとおりの動きを出しやすくなります。
私も筋トレを始めた頃は利き腕の右のほうが強く、上腕で言えば左右差が倍近くありました…。今は左右同じ力になっています。
筋トレが難しいのは、対象筋だけに負荷が掛かるよう、無駄な筋肉を使わないようにすることです。ただ、人間は持ち上げたい気持ちが勝っていまい、無意識のうちに他の筋肉も使って上げてしまうのです。
こうならないよう、筋トレでは対象の筋肉を意識するのと同時に、無意識では動いてしまう筋肉を制御することにも意識しなくてはいけません。
実際に行うとこれはかなり難しいことですが、このような高度な運動をしていけば、筋肉の発達と共に各部位の筋肉を自在に動かす神経系も発達し、イメージ通りの動作ができるようになります。
行う競技を考え、◯◯用の筋肉を考える必要は全然後の話
まだ土台の筋量とバランスが整ってもいないのに、何々用の筋肉とかを考えて、そのスポーツでよく使われるところばかり鍛えるのはよくありません。
人間は何か目的の動作をする場合、全身にある様々な筋肉を無意識に使いこなし、動作のパフォーマンスを最大に出そうとしますので、偏った筋肉のつき方は筋肉の調和が上手く取れず、かえってパフォーマンスを低下させます。
ですから、最初はバランスよく全身を鍛えるのが正解です。筋トレによって、各部位を自在にマッスルコントロールができるようになれば、あらゆるスポーツのパフォーマンスが上がります。これは間違いありません!
ちなみに私が見てきたゴルフをされるお客様は皆さん飛距離が伸びています。力を入れなくても飛距離が出るため、スコアも良くなるそうです。もちろんゴルフ用に鍛えたことはありません(^^)
- 均整の取れた筋肉を作るため、全身の筋肉をバランス良く正しいフォームで鍛える
- 筋トレで大事なのは、対象筋以外の無駄な筋肉を使わないようにすること
- 均整の取れた筋肉がつき、マッスルコントロールが上手になればあらゆるスポーツのパフォーマンスが上がる